皮膚がんの写真と初期症状

 皮膚がんは、近年増加傾向にある恐ろしい病気の一つです。 症状と発生する皮膚の層によって様々なタイプがあります。  皮膚がんのタイプを知るためには、まず肌について知る必要があります。

 肌は、外側から、表皮、真皮、皮下組織に大別されます。 皮膚がんは、外側の表皮で発生しやすい病気です

さらに、その表皮は外側から、角質層、顆粒層、有棘層、基底層に分けられ、この場所によって皮膚がんを分類しています。 ちなみに、棘(トゲ)があると書いて有棘(ユウキョク)と読みます。

 皮膚について学んでもらいましたので、早速ですがタイプと特徴、症状についての説明に入ります。 皮膚がんは、有棘細胞がん、基底細胞がん、悪性黒色腫と大きく3つの種類に分けられています。


 まず、写真の有棘細胞がんという種類です。 このがんは有棘層の細胞に発生し、紫外線の影響が大きいと言われています。 顔や首、手など日光にさらされている部分に多く発生するのが特徴です。

一般的に、初期症状は、皮膚上に直径5ミリぐらいの盛り上がりが生じ、表面にカサカサした皮膚が付着します。 やがて、紅色の大きな隆起になって噴火口のような形状になります。

ここまで来ると、表面にびらん等を伴って、出血したり膿や悪臭が発生することもあります。 進行は遅いですが、放っておくと筋肉や骨に浸潤し、最後には肺や肝臓に転移します。

浸潤とは、体の組織内で正常な細胞と置き換わって、次第に広がっていくことだと付け加えておきます。 自覚症状はほとんどありませんが、神経にまで浸潤すると痛みがあります。


 2つ目は、写真のような基底細胞がんです。 基底層の細胞に発生し、全体の80%が顔と頭に発生します。

このことから紫外線が大きく関与していると考えられています。 初期症状は、黒色や黒褐色の軽い皮膚の盛り上がりです。

多くの場合、ほくろと勘違いしてしまいます。 数年かけて徐々に大きな腫瘤となり、やがて中心部が陥没。 進行が非常に遅いため、油断してしまいますが、放置すると筋肉などに浸潤します。

リンパ節や臓器への転移はほとんど見られません。 かゆみや痛みなどもほとんどありません。


 最後に画像に表示されている悪性黒色腫です。 メラノーマと呼ばれていて、悪性度が最も高いのがこのがんです。

ほくろのがんとも呼ばれ、初期はほくろのような黒いしみができて、進行すると広がってがんに至ります。 メラニン色素を生み出すメラノサイトと言う細胞ががん化したものがメラノーマです。

紫外線との因果関係が濃厚と考えられていて、これもかゆみや痛みはほとんどありません。  皮膚がんは、どれも様々な原因がありますが、共通して紫外線が大きく影響していると言われています。

過度に日光にさらされることは避けなければなりません。 また、かゆみや痛みは多くの場合ありませんが、皮膚の変化は目で見て分かります。 つまり、他のがんと比べて早期発見ができると言うことです。

急速に大きくなったほくろ、写真のような形がいびつなしみ、凸凹しているほくろなど、いつもと少し違うなと感じたら素人判断せず皮膚科を受診しましょう。  皮膚がんを知り、万が一の場合でも早期発見、早期治療でがんを完治させましょう。